中国では、西暦と旧暦の両方を使っています。中国語では,西暦は“阳(yáng)历(lì)”,旧暦は“阴(yīn)历(lì)”または“农(nóng)历(lì)”と呼ばれます。中国は多民族国家なので,特定の国民の祝日および記念日だけではなく,民族ごとに独自の祭りもたくさんあります。このうち3つは毎年決まった西暦の日付で,他の4つは旧暦で決められているので,毎年異なる日付になります。
元(yuán)旦(dàn)「元旦」(西暦の1月1日)3連休
劳(láo)动(dòng)节(jié)「労働節」(西暦の5月1日)3連休
国(guó)庆(qìng)节(jié)「国慶節」(西暦の10月1日)大型連休
春(chūn)节(jié)(旧暦の正月,春節前日の大晦日からおよそ7日間)中国人にとって新年の始まりを意味し,最も大切休日です。
清(qīng)明(míng)节(jié)「清明の日」(毎年4月5日前後)二十四節気の1つ。二十四節気は1年を太陽の動きに合わせて24等分して,それぞれ季節の名称を与えたもので,日本でも季節の節目を示す言葉として使われています。この「清明の日」は,春分の日から15日後にあたり,先祖の墓参りをする日です。
端(duān)午(wǔ)节(jié)「端午節」(旧暦5月5日)中国の戦国時代の愛国詩人屈(qū)原(yuán)を偲ぶ祝日です。その日には,無病息災を祈念し、ドラゴンボードを使った伝統的な龍舟競漕の祭りなどの行事を行い,もち米を笹か葦の葉で三角形に包み,イグサや糸などで縛った“粽(zòng)子(zǐ)(ちまき)”を作って,食べる習慣もあります。
中(zhōng)秋(qiū)节(jié)「中秋節」(旧暦の8月15日)十五夜の月を鑑賞し,月(yuè)饼(bǐng)(月餅)を食べる習慣があります。日本でも,十五夜の月を鑑賞する習慣がありますが,それは中国に由来するものです。