中国の携帯事情

中国では,SIMカード(Subscriber Identity Module Card)を携帯端末に差し込むことで通信できます。1つのSIMカードを複数の携帯電話の端末に移したり,あるいは1つのモバイル端末で複数のSIMカードで携帯番号を切り替えて使用したりすることができます。中国の3大携帯キャリア(携帯電話会社)は,中(zhōng)国(guó)移(yí)动(dòng)(China Mobile),中(zhōng)国(guó)联(lián)通(tōng)(China Unicom),中(zhōng)国(guó)电(diàn)信(xìn)(China Telecom)ですが,これらの中から,1つを選んで端末を購入して,SIMカードを差し込めば通信できます。毎月の料金は,基本プラン料金,通話料,通信料などによって構成されます。支払いはチャージ(前払い)方式です。日本と異なり,気に入った携帯端末を購入した後に,同じ携帯端末を使って他のキャリアのSIMカードを購入して使用することもできます。

中国では,携帯普及率が90%を超えたと言われています。つまり,人口14億人の90%に当たる12.6億人が携帯を利用しているのです。そう考えると,中国はまさに携帯の巨大市場と言えるでしょう。これらの人たちは携帯を使って,スマホゲームをしたり,EC(電子商取引)で買い物をしたり,様々なアプリを使って生活していますので,携帯なしでは生活できなくなっています。このような「スマホ依存症」の状態を表した“低(dī)头(tóu)族(zú)”(うつむき族)や“手(shǒu)机(jī)控(kòng)”(携帯コンプレックス)などの新語が誕生しました。現在,华(huá)为(wéi)(HUAWEI),OPPO,Vivo,小(xiǎo)米(mǐ)(Xiaomi)などの新興の国産メーカーが急成長を遂げています。