中国のレストランで注文する方法は店によって異なり、大きく分けると2種類になります。一つは、テーブルに置いてある紙あるいはタブレットのメニューを見て、そのテーブルで注文する伝統的スタイルです。もう一つは、スマホで料理を注文するスタイルです。このスタイルは、最近の流行りでかなり増えています。まず中国の大都市である上海で始まり、速いスピードで全国へ普及しました。スマホでの注文の普及は、QRコードの誕生と関係しています。レストランのテーブルには、QRコードが付いたシールが貼ってあり、客はそれをスマホで読み込むと、メニューが出てきます。そのメニューを見て、ほしいものにタッチすれば、注文をすることができます。QRコードには、テーブル番号の情報も含まれているので、スタッフは料理ができたらテーブルまで運んでくれます。また支払いも、スマホ画面から電子決済アプリの「支付宝 zhi fu bao(アリペイ)」または「微信支付 wei xin zhi fu(wechatぺい)」で済ませることができます。支払いが終われば、そのまま帰ればよいのです。
スマホによる注文は、接客の手間が省け、料理を写真で見ることができるので一目瞭然で、決済も自動的にできます。スタッフの人件費が削減できるので、レストランの経営が効率的になります。このように、いろいろなメリットがあるので、スマホでの注文は伝統的スタイルに取って代わろうとしています。